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FDI企業(外資系企業)の報告義務は、国内企業より2点多くなります。年次財務諸表について独立監査を受けなければならないこと、そして投資プロジェクトに関する報告が加わることです。本記事では、必ず作成すべき報告の種類、法定期限が明確なもの、業務の組み立て方を整理します。外資系企業を支援してきたACCA Consulting Vietnamの会計チームが、実務経験に基づいてまとめました。
1. FDI企業の報告義務の全体像
FDI企業はベトナム法人であるため、まず国内企業と同じ会計・税務の義務をすべて負います。さらに、外国投資資本と登録済みプロジェクトがあることから、監査義務と投資報告義務も生じます。大きく次のグループに分けられます。
| グループ | 報告の種類 | 期限 |
|---|---|---|
| 定期税務申告 | 付加価値税(VAT/GTGT)申告、源泉個人所得税(PIT/TNCN)申告(発生時) | 月次:翌月20日。四半期:翌四半期の最初の月の末日 |
| 法人所得税の予定納税 | 四半期ごとに予定納税、四半期申告書の提出は不要 | 翌四半期の最初の月の30日 |
| 年次決算 | 法人所得税(CIT/TNDN)決算、所得支払者としての個人所得税決算、年次財務諸表 | 会計年度終了後3か月目の末日(暦年の場合:3月31日) |
| 監査 | 独立監査法人による年次財務諸表の監査 | 現行規定による |
| 投資 | 投資プロジェクト実施状況報告 | 現行規定に基づき定期的に |
期限欄には、税務管理法38/2019/QH14(Luật Quản lý thuế)および政令126/2020/ND-CPで明確な期限のみを記載しています。監査報告書と投資プロジェクト報告の具体的な期限は、最新の規定と自社のプロジェクトに基づいて確認してください。なお、2025年税務管理法が2026年7月1日から施行されるため、新しいガイダンスの確認が必要です。
2. 定期税務申告:月次か四半期か?
新設企業はVATを四半期ごとに申告します。翌年以降は、前年の物品・サービスの売上高が500億VND以下の企業は四半期申告、500億VND超の企業は月次申告となります。源泉個人所得税の申告はVATと同じ期間で行い、源泉徴収が発生しない月・四半期は申告不要です。
法人所得税は四半期申告書の提出は不要ですが、四半期ごとに予定納税を行う必要があります。4四半期の予定納税額の合計は、年次決算による法人所得税額の80%を下回ってはなりません。FDI企業は親会社との取引費用が発生しやすいため、予定納税額を十分に確保できるよう利益を慎重に見積もる必要があります。
- 1月31日
前年第4四半期のVAT、個人所得税(該当時)の申告(第4四半期の法人所得税予定納税期限は1月30日)
- 3月31日
前年度の法人所得税決算、個人所得税決算、年次財務諸表
- 4月30日
第1四半期のVAT、個人所得税(該当時)の申告、第1四半期の法人所得税予定納税
- 7月31日
第2四半期のVAT、個人所得税(該当時)の申告(第2四半期の法人所得税予定納税期限は7月30日)
- 10月31日
第3四半期のVAT、個人所得税(該当時)の申告(第3四半期の法人所得税予定納税期限は10月30日)
- 年間を通じて
規定に基づく投資プロジェクト実施状況の定期報告
3. 監査済み年次財務諸表
これが最大の違いです。FDI企業は、規模が小さくても売上がなくても、年次財務諸表(BCTC)について独立監査法人の監査を受けなければなりません。財務諸表は会計担当が作成し、監査法人が意見を表明します。この2つの役割は分離されており、帳簿を作成した会社がその帳簿を監査することはできません。
監査人が重点的に確認するのは、DICA口座経由の出資、親会社との債権債務、期末の売上と費用、固定資産、給与と社会保険です。年間を通じて帳簿を定期的に照合していないと、期末に多数の修正仕訳が集中し、限定付適正意見となるリスクがあります。
- DICA口座と決済口座の1年分の取引明細
- 顧客、仕入先、親会社との債権債務照合書
- 帳簿と一致する契約書、仕入・売上の電子インボイス
- 給与台帳、労働契約書、社会保険料の納付証憑
- 固定資産台帳と減価償却表
- 提出済みの税務申告書と税務当局からの通知
4. FDI企業の報告作成費用:国内企業との比較
FDI企業は、二言語の証憑、外貨取引、監査対応、親会社への報告など作業量が多いため、毎月の会計料金も高くなります。下表は従業員5名未満の企業についてACCAの料金を比較したものです(例:月額640,000 VND、約3,760円。1円=170 VNDで換算した参考値)。
ACCA Consulting Vietnam 2026年料金表。請求書・証憑100件超:商業・サービス業 4,000,000 VND~、FDI 6,400,000 VND~。従業員5名以上は人員加算あり。
表で見る
| 商業・サービス業 | FDI | |
|---|---|---|
| 取引なし | 399,000 VND | 640,000 VND |
| 1–15件 | 800,000 VND | 1,280,000 VND |
| 16–30件 | 1,200,000 VND | 1,920,000 VND |
| 31–50件 | 1,800,000 VND | 2,880,000 VND |
| 51–100件 | 2,800,000 VND | 4,480,000 VND |
5. FDI企業の報告でよくあるリスク
- 申告の遅延:政令125/2020/ND-CP(Nghị định 125/2020/NĐ-CP)およびその改正・補足規定により、法人が税務申告を1~30日遅延すると200万~500万VNDの罰金が科される可能性があり、遅延日数に応じて罰金額は増えます。
- 法人所得税の予定納税不足:4四半期の合計が決算額の80%未満。
- 納税の遅延:延滞税は遅延税額に対して1日あたり0.03%。
- VAT控除の喪失:500万VND以上の請求書を現金で支払った場合。
- 帳簿と監査済み財務諸表の不一致:申告済みの数値と監査後の数値が異なり、修正申告が必要になる。
- 保存書類の不足:2015年会計法により、記帳と財務諸表作成に用いた証憑は最低10年間の保存が必要。
6. 報告を一つも遅らせないための体制づくり
- 1年間スケジュールを作成
税務、決算、監査、投資報告のすべての期限を1つのカレンダーにまとめます。
- 2毎月の締め
翌月10日までに銀行、請求書、債権債務を照合します。
- 3社内報告
売上、費用、納付済み税額の概要を親会社に送付します。
- 4期中レビュー
利益を見積もり、法人所得税の予定納税額を調整します。
- 5監査準備
監査人の作業開始前に照合と書類を完了させます。
優れた会計代行会社は、企業から問い合わせを待つのではなく、自ら期限をリマインドし、定期的に社内報告を送ります。ACCA Consulting Vietnamは監査法人ではありません。帳簿、報告書、申告書を作成し、企業が選定した監査法人と連携します。
よくある質問
売上のないFDI企業でも報告は必要ですか?
はい。年次財務諸表の作成、規定に基づく監査、投資プロジェクト関連の報告は引き続き必要です。VAT申告も現行規定に従い期ごとに提出します。個人所得税申告のみ、源泉徴収が発生しない期は提出不要です。
FDI企業の財務諸表と法人所得税決算の提出期限はいつですか?
会計年度終了日から3か月目の末日までです。暦年会計の場合は3月31日です。
ACCAはFDI企業の財務諸表を監査しますか?
いいえ。ACCAは会計業務、報告書・申告書の作成を行い、企業が選定した独立監査法人と連携します。
投資プロジェクト実施状況報告はいつ提出しますか?
投資に関する現行規定に基づき定期的に提出します。期限と様式は最新の法令で確認してください。ACCAではプロジェクトごとのレビューをサポートできます。
FDIの報告業務をACCAにまとめてお任せください
ACCA Consulting VietnamはホーチミンのFDI企業向けに、申告、決算、二言語の財務諸表作成、監査対応の連携までを含む会計代行を提供しています。お見積りは+84 938 847 699まで。
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